今回の私のブログは「虫歯・歯周病予防」のお話です。
私ブログをこまめに読んでくださっている方は覚えているかも知れませが、「同じような年齢の子でも、ある子は一生懸命歯を磨いているのに、治しても治しても虫歯ができてしまう。ある子は歯磨きに全く無頓着で、磨けていないのに虫歯ができていない。この違いは一体なんだろう?と、ずっと思っていました。それは障がい者にも云える事で、障がい者は手が不自由で尚且つ、虫歯予防に関する意識が不足している子供が多くいます。勿論周りの介護者たちはそれなりに気を使ってはいますが、十分ではありません。そんな彼らの中に殆ど歯が磨けていないにも関わらず、殆ど(全く)虫歯のない子がいるのです。
その事に気付いている仲間の歯科医師と話をしていて、「彼らの唾液中に何らかの虫歯を抑制する免疫的な物質が出ているのではないか?」と話し合っていました。
そんな折にこのL8020乳酸菌に出会いました。
この菌を発見した広島大学大学院医歯薬保健学研究院の 二川 浩樹 教授はくしくも私と同じように障がい者の歯科治療に携わっておられた時期があり、その時に精神疾患を持ち口のセルフコントロールが十分に行えない30歳の女性に出会います。当然口腔内の衛生状態が良い訳は有りません。にもかかわらず虫歯が1本もないのです。そこから二川教授はこの女性の口の中に虫歯を菌を抑制する強い乳酸菌の存在を疑います(ここが私と違う所)。
長い研究を重ね二川教授はL8020乳酸菌を発見します。
このL8020菌が信頼の置ける乳酸菌である事を確信した私は、坪内歯科医院でもこの乳酸菌を使った虫歯予防、歯周病予防に取り組もうという考えに至りました。
L8020乳酸菌②へつづく
次回はこのL8020乳酸菌とはどの様な菌なのかを解説していきましょう。